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Doシリーズ№83 ~滋賀を知る~「考古学研究者と宗教都市坂本の町を歩く」

掲載日: 2022年02月26日(土)

 令和4年2月26日(土)寒さの緩んだ午後、本事業が開催されました。会員15名、会員外より1名の計16名の方にご参加いただきました。

 坂本比叡山口駅を集合出発し、吉水講師の地元民ならではの情報を交えた解説を聞きながらの町歩きは天候にも恵まれ贅沢なひとときでした。

 先ずは作り道に面した平入り町家の「石川家」にて、この地域特有の「バッタリ床机」「落し戸」の設えを見学しました。内部では寛永頃の建築当初より醤油屋を営んできた様子が伺えました。次に日吉馬場を日吉神社へ向けて進みました。道中の石の鳥居横の石燈篭には、明治元年の廃仏殿釈運動時の名残が無残な様子で残っており当時の運動の激しさが容易く想像できました。そして二宮橋を渡り日吉神社に到着しました。こちらにはかつての神仏習合の信仰を表すものがいくつか残っています。合掌の形を取り入れた「山王鳥居」、仏教的儀礼の場となった「東西本宮外殿」などです。東西の本宮社殿を見て回りましたが、全国の日吉神社山王社の総本社であり、非常に格式の高い設えを備えています。次の目的地は、日吉東照宮です。急勾配の階段を登りきり、三津浜~琵琶湖の眺めを楽しみ一旦息を整えてから、社殿内部の見学です。極彩色の権現作りは豪華絢爛で、家康公の権威が偲ばれました。帰りは怪我のないように集合地点に戻り解散しました。

 今回は坂本地域を歩くという事で、講師の吉水先生に質問等しながら熱心に見て回りました。さまざまに説明を聞き、みていくと坂本がいかに宗教都市として栄えていたのかが理解でき非常に有意義な時間を過ごせたと思います。

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