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建築士会について

Doシリーズ No.59 水中乾燥材にみる家づくり

2012年01月06日(金)

報告:2011.11.26開催

 

今回のDoシリーズはNPO法人「甲賀・森と水の会」が、森林資源循環システム構築活動の1つとして取り組まれている、水中乾燥の現場を見学し、木の乾燥について勉強しました。開催日の11月26日(土)はとっても良いお天気になり、この時期としては暖かな一日でした。参加者は会員16名、会員外1名の計17名と、講師3名を迎えての見学研修会となりました。

まず土山の山中の農業用ため池で貯木されている現場を見に行きました。丸太はロープでつながれ池に浮かんでいました。ため池は深く、中には沈んでしまう丸太もあるためロープでつなぐようにしたのだそうです。ちょうど見学中にクレーンを使って丸太を引き上げておられました。伐採してすぐに水に浸け1年ほどたったものだそうです。上がってきた丸太は黒くてお世辞にもきれいとは言えないように見えましたが、これを製材するととても綺麗なのだそうです。木の香りも気になってどうなのか質問が出ましたが、香りも損なわれることはないそうです。引き続き休耕田を掘り下げ水を張って貯木されているところを見学しました。丸太を水中貯木できる場所を確保するのも水利権等でなかなか難しいとのこと。池の横で丸太が輪掛けで天然乾燥されていました。

  場所をあいの丘文化公園内の「土山町森林文化ホール」に移動し、水中処理、天然乾燥の実験データーを見ながら定成先生からお話を聞きました。

その後、宮内建築さんの作業所にお邪魔し、乾燥されたものを建築用に加工されているところを見せていただきました。木のいい香りが作業所いっぱいに広がっていて現地での気がかりはすっかり晴れました。ただ、山自体に十分に手をかけることが出来ていなくて、50年先に県産材がどうなっているか心配というお話も聞いて心が痛みました。未来に木材を残すためには今から、それぞれの立場で考えていかなくてはならないと思いました。

(文:前田)

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