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滋賀県建築士会女性委員会設立20周年事業瀬戸内海に浮かぶ島 アートとアーキテクトを巡る研修旅行

2011年10月19日(水)

“Sosite これからも”20周年記念式典報告:2011.10.15開催

 

10月15日(土)、“Sosite これからも”と題した、女性部20周年記念式典が小豆島国際ホテルにて開催されました。

山本会長の開会のあいさつで始まりました式典は、平成2年に発足された女性部の歴史を歴代の部長が想い出を交えながら語るという形式で進められました。現在活躍されている役員の方でも発足当時のことを知る方は少なく、そのようなことがあったから今があるのね・・・と思わずほろりとしてしまうエピソードもお聞きすることができました。

平成元年、岐阜で女性連絡協議会設立準備会が開催され、その会議に出席された4人の女性が当時の滋賀県建築士会会長を巻き込み、滋賀県にも女性部が出来たこと、女性が差別を受けずに、家庭と仕事が両立できるようにと男女雇用均等法がその3年前に作られましたが 男性社会であった建築業界で、男女差別はすぐには改善されず、大変な船出であったであろうことは想像に難くありません。初代女性部部長の有村さん、2代目部長の吉田さん、3代目部長の諸川さん、4代目部長の前田さん、5代目部長の河島さん、6代目部長の伊東さん、7代目部長の田井中さん、8代目部長の中本さん。それぞれの事業内容にも部長の感性が活かされたものになっていました。

少しずつではありますが、仲間も増え順調に活動も続け・・・とはいかなかったみたいです。女性が仕事を続けていくには周りの理解が不可欠です。温かい理解を受け(無理やり理解をさせた?)細々でも建築に関係できたことは、私事ではありますが女性部の存在は大きいものがあったと思います。一生の内にはいろいろなことがあります。順風満帆に船は進みません・・・育児であったり、介護であったり、地域であったり、女性ならではの避けては通ることができない回り道が何本もあります。それでも、建築という1本の道を歩いてきたこと、そしてこれからもこの道を歩いていけることに喜びを感じます。初代部長の有村さんのお言葉に、「私事ですが、お許しください。」との前置きがあり、「建築士にしてくださったお父さん、お母さんありがとう」との一言がありました。本当に想いがこもった言葉であったと思います。1人の力でここまで歩いてこられたのではない、支え、応援してくれる人がいて、仲間がいてこの仕事を続けることが出来たのだと、改めて思いました。女性部も20年。人間でいえば成人です。これからも今までの道を止めてしまうことなく、伸ばしていきます。どうぞ、皆様のご指導をよろしくお願いいたします。

(文:橋本)

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